一節入魂　 VOL．３４

新企画　since 2007.8.1

　 VOL．３４

　　２０１０年６月１日更新　

今回の歌唱曲は　吉幾三の「あんた」 です

あんた吉幾三歌詞情報 - goo 音楽

２０年以上前、よく行っていた居酒屋でチーフの大城さんという沖縄出身の男性がいつも歌っていた。吉幾三の原曲は聴いたことがなかったけど、哀愁帯びた節回しが好きだった。「どこへ行ったのよ　戻ってきてよ　ねえあんた」の歌詞でいつも目を閉じていた。忘れられない人がいたのか、故郷に帰りたかったのか。今となっては確かめるすべもない。大城さんはその後、脳梗塞に倒れて半身が不自由になり奥さんとも別れたと風の便りに聞いた。戻ってきてほしいのは健康だった頃の身体だろう。酔っぱらったときの人なつっこい笑顔が目に浮かぶ。いかにも沖縄の人といった濃い顔立ちだったが、目が優しかった。歌にまつわる思い出は多いけど、歌で思い出す顔も多い。僕も年を取った。

歌はエンドレスで繰り返し再生されます。聞き飽きたら、或いは聞くのに
耐えられなくなったら、気分が悪くなる前にカラオケルームからご退出下さい。

　閉じる（音を消す）

　　

　　

　　　

　　

　

『一節入魂』シリーズ選曲一覧

第１回　　『赤いランプの終列車』　春日八郎

第２回　　『街のサンドイッチマン』　鶴田浩二

第３回　　『男の背中』　増位山大志朗

第４回　　『ごめんね』　小林旭

第５回　　『めぐり逢い紡いで』　大塚博堂

第６回　　『大阪で生まれた女』　BORO

第７回　　『異国の丘』　軍歌

第８回　　『雪國』　吉幾三

第９回　　やしきたかじん『なめとんか』と『やっぱ好きやねん』

第10回　　『旅的途上』　河島英五

第11回　　『ラバウル小唄』　軍歌

第12回　　『涙は俺がふく』　石原裕次郎

第13回　　『ラヴ・イズ・オーヴァー』　欧陽菲菲

第14回　　『旅人よ』　加山雄三

第15回　　『新潟ブルース』　美川憲一

第16回　　『風雪ながれ旅』　北島三郎

　おまけ　　『おふくろさん』　森　進一　　

　おまけ　　『北国の春』　千　昌夫　

第17回　『紅とんぼ』　ちあきなおみ

第18回　　『同期の桜』　軍歌　

第19回　　『ぐでんぐでん』　萩原健一　

第20回　　『好きになった人』　都はるみ　

第21回　　『ついてくるかい』　小林旭　

第22回　　『さくら』　森山直太朗　

第23回　　『人生の並木道』　ディック・ミネ　

第24回　　『浅草キッド』　ビートたけし　

第25回　　『月のあかり』　桑名正博　

おまけ　　『釜山港へ帰れ』　チョー・ヨンピル　

第26回　　『大阪の女』　ザ・ピーナツ　

おまけ　　『さざんかの宿』　大川栄策　

第27回　　『男』　志賀　勝　

第28回　　『赤と黒のブルース』　鶴田浩二　

第29回　　『王将夫婦駒』　石原裕次郎　

第30回　　『春夏秋冬』　泉谷しげる　

第31回　　『大阪ぐらし』　フランク永井

第32回　　『遠くで汽笛を聞きながら』　アリス

第33回　　『旧友再会』　河島英五　

第34回　　『あんた』　吉幾三　

第35回　　『君こそわが命』　水原弘

第36回　　『昔の名前で出ています』　小林旭　

　　　　　　　

マークをクリックすれば聴けます