新企画　since 2007.8.1

　 VOL．２９

　　２０１０年１月１日更新　
今回の歌唱曲は　石原裕次郎の「王将夫婦駒」 です



王 将 ・ 夫 婦 駒

作詩　大高ひさを　作曲　野崎真一　昭和40年　
１　あばれ香車(やり)なら　どろんこ桂馬(けいま）
　　乱れ角行（かく)なら　むかい飛車(びしゃ)
　　坂田三吉　勝負にゃ泣かぬ
　　可愛い小春の　ために泣く


２　駒を握らしゃ　将棋の鬼で
　　俥(くるま)ひかせりゃ　甲斐性無(がしんたれ)
　　こんな男の　情けにひかれ
　　今朝も小春の　やつれ髪


３　勝てば王将　負ければ歩(ひよこ)
　　浪花、東京の　勝負どこ
　　命二つを　一つに燃やす
　　俺と小春は　夫婦駒

石原裕次郎の数あるヒット曲の中でも、この歌は「本当に裕次郎の歌？」と思うほど異色のメロディ・歌詞です。『王将』と言えば、村田英雄が歌ったものが一般的ですが、僕はこの方が好きですね。泥臭くなく、優しく、軽快な旋律で歌っていて気持ちよくなる歌です。俥(くるま)ひかせりゃ　甲斐性無(がしんたれ)という歌詞が特に気に入っていて、テニスや柔道に置き換え歌います。駒に命をかける男の生き様、これはテニスボールやカメラに置き換えても通じるものがあり、道具を使う職人のような生き方に憧れます。でも、そんな男の世界でも、女の人の存在は必要なようで、いきがっていても、所詮、男なんて女の人の手のひらの中でしか生きられない弱い生き物なんですね。そう思っています。
歌はエンドレスで繰り返し再生されます。聞き飽きたら、或いは聞くのに
耐えられなくなったら、気分が悪くなる前にカラオケルームからご退出下さい。

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『一節入魂』シリーズ選曲一覧
第１回　　『赤いランプの終列車』　春日八郎
第２回　　『街のサンドイッチマン』　鶴田浩二
第３回　　『男の背中』　増位山大志朗
第４回　　『ごめんね』　小林旭
第５回　　『めぐり逢い紡いで』　大塚博堂
第６回　　『大阪で生まれた女』　BORO
第７回　　『異国の丘』　軍歌
第８回　　『雪國』　吉 幾三
第９回　　やしきたかじん『なめとんか』と『やっぱ好きやねん』
第10回　　『旅的途上』　河島英五
第11回　　『ラバウル小唄』　軍歌
第12回　　『涙は俺がふく』　石原裕次郎
第13回　　『ラヴ・イズ・オーヴァー』　欧陽菲菲
第14回　　『旅人よ』　加山雄三
第15回　　『新潟ブルース』　美川憲一
第16回　　『風雪ながれ旅』　北島三郎
　おまけ　　『おふくろさん』　森　進一　　
　おまけ　　『北国の春』　千　昌夫　
 第17回　 『紅とんぼ』　ちあきなおみ
第18回　　『同期の桜』　軍歌　
第19回　　『ぐでんぐでん』　萩原健一　
第20回　　『好きになった人』　都はるみ　
第21回　　『ついてくるかい』　小林旭　
第22回　　『さくら』　森山直太朗　
第23回　　『人生の並木道』　ディック・ミネ　
第24回　　『浅草キッド』　ビートたけし　
第25回　　『月のあかり』　桑名正博　
おまけ　　『釜山港へ帰れ』　チョー・ヨンピル　
第26回　　『大阪の女』　ザ・ピーナツ　
おまけ　　『さざんかの宿』　大川栄策　
第27回　　『男』　志賀　勝　
第28回　　『赤と黒のブルース』　鶴田浩二　
第29回　　『王将夫婦駒』　石原裕次郎　
第30回　　『春夏秋冬』　泉谷しげる　
第31回　　『大阪ぐらし』　フランク永井
第32回　　『遠くで汽笛を聞きながら』　アリス
第33回　　『旧友再会』　河島英五　
 第34回　　『あんた』　吉幾三　
 第35回　　『君こそわが命』　水原弘　

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