２００５年８月１日 更新 VOL．６９ たったひとつの自分にできること |
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| 路上的旅人イチオシ、注目のシンガー・川村妙子さんのライブに行きました ハイパーミュージックライブⅡ ～小倉敏弘の世界～ 出演 桑田守喜（ギター） 小倉敏弘（語り＆ギター） 阿部慶子（横笛） 川村妙子（ヴォーカル） ２００５年７月３０日 蓄音機サロン Gato ＜大阪市北区・天神橋筋６丁目より徒歩＞ |
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 まさに大人の隠れ家的な癒し空間・ガトーには、世界最大級の蓄音機の他、レトロで懐かしい香りのする 小道具・オブジェがいっぱい 蓄音機から聴こえるご主人の声に耳を傾けるビクターの犬の置物が、大小何匹も飾られていました  母が亡くなったあと、僕のことを心配して忙しい中、心温まるメールをいただきました。 「今度のライブは・・・ お母様にも届くように。。。 そんな思いで歌います。 あたたかくて優しい。。。 いい歌唄います」 これだけでも、とってもうれしかったのですが、その後「次のライブに来られると言ってくださって、どうしても聴いて いただきたい曲があり今、練習に取り組んでいます。」と言ってくださいました。「まだ人前では歌ったことがない曲ですが、 『眠れない夜のために』 この曲は、私の大切な友人に・・・ これからも大事にしていきたい友人、すべての人に 贈るつもりで作りました。３０日は、路上的旅人さんの心に届けるつもりで。。。心をこめて唄います」と。 僕だけのために歌ってもらえると言うことはもちろん嬉しいことですが、ライブには川村さんのファンの方はもちろんのこと たくさんのお客様が来られます。肩のチカラを抜いて気負わず、いつもの自然体で歌ってもらえたらと思いました。 そのことをメールで伝えると「今度のライブは、みなさんと、お母様にささげます。心をこめて・・・唄わせていただきます。 私に出来る、たった一つのことですから。。。」と返事がありました。自分には何も出来ないけど、そんな自分にも たったひとつだけできることがある。これは人としてとても大切なことです。いっぱいできなくてもいいから、こころから したいと思うことをその人のために行動に移す。そんな人として大事なことを僕は彼女から学びました。 以下は僕からのお返事です。 「私に出来る、たった一つのことですから。。。」という言葉に胸を打たれました。 きっと歌を聴いたときに心に染みると思います。エッセイにも書きましたが、人間にできること、 それがたったひとつだけ自分にできることがあるというのは素敵なことですよね。うちの母は、 ベッドで自由に動けなくなり、たったひとつできることが、年金から息子や孫にお小遣いをあげることでした。 僕はそれが嫌でずっと拒否していましたが（ほんとうは嬉しいと言うよりは助かるという気持ちでしたが）今になって、 母の気持ちが分かり有り難かったなぁと思います。そして素直にその気持ちを受け入れられなかった自分を責めています。 「ありがとう」と一言添えて受け取ればどんなに喜んだことだろうかと・・・ 川村さんの「たったひとつのこと」楽しみにしています。そして『眠れない夜のために』聴かせてもらえること楽しみにしています。 僕だけのためではなく、川村さんの心に残るすべての愛おしい人たちのために歌って下さい。 僕は心して聴かせてもらいます。たのしみです。 母が亡くなって以来、ずっと落ち込んでいて気分が塞いでいました。眠れない夜という訳ではありませんが、何をしていても 病院のベッドで寝ていた母のことが思い出されました。毎日見舞いに行っていたのですから無理もないですが、 完全に吹っ切れるまでには、まだまだ時間が掛かりそうです。ですが、一曲の歌に魂揺さぶられる時があります。 そんな出逢いからいつも元気をもらっていました。あ、こんな事を書くと緊張させてしまいますよね。 いつもの自然体で歌って下さい。そんな川村さんの歌のファンなのですから。  最後にギターの桑田さんと篠笛の阿部さんをバックに歌ってくれた『MIOH（弥桜） Ⅶ』は、川村さんが 血の滲むようなハードな練習の結果完成した壮大な樂曲です。突き抜けるような高音が、レトロな雰囲気の 会場で響き渡りました。小倉さんが、生まれ故郷、山口県秋吉台山間部に咲く樹齢１５０年のしだれ桜に因み 名付けられた姪っ子の名前からギター独奏曲として書き下ろし、桑田さんがギター活動再開に際し演奏した 『MIOH 弥桜』は、幾度となく改良を加えられ、万葉集の歌詞を取り入れ、今回のような素敵な曲として進化 したそうです。国際的にも活躍されている二人の演奏者に囲まれ緊張気味の川村さんでしたが、 自由にそして何よりも楽しそうに歌われている姿に感動しました。僕はまだ歌詞がよく判っていませんが、 確かに「サクラ」が飛びましたね。豪快にそして繊細に、妖しくかつ大胆に散る桜のイメージが伝わって来る 素晴らしい曲でした。
川村さんが「ひとかけら」というハンドルネームで書かれているＨＰは Click！ |
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| 今回のエッセイがきっかけになりひとつの曲ができました 『僕にできること』（作詞・作曲：川村妙子）は次のエッセイで  独り言エッセイ VOL．７０
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