路上で出逢った 一期一会 その２
路上的旅人 路上詩人 軌保博光さん 撮り下ろしフォト・エッセイ
２００２／１１／１ 更新
| ＜路上庵掲示板の書き込みから＞ ■なんという偶然 路上的旅人 2002/10/20 (日) 18:51
向こうから大きな鞄を担いだ怪しい男が歩いてきたんです。お互い顔を見て立ち止まり、「うおぉぉぉ〜」と声にならない声を出して熱く抱き合いました。こんな偶然ってあるんですね。この春に、偶然ばったり中崎町の路上で出逢った初対面以来でしたが、顔を見てすぐに気づきました。お互いが引き寄せ合う磁力を感じましたね。 近々、清水哲さんと３人でお会いしましょうと約束して別れました。ノリさんが作る映画に出演させてもらえるのが楽しみです。 軌保さんは、２４日まで心斎橋パルコで“書きおろし”のパフォーマンスをしています。詳細は下記のＨＰ「最新情報・スケジュールのコーナー」で http://www.tentsuku.com/home.shtml |
路上詩人 軌保博光さんと初めて会った日のエッセイは下記のアイコンから
早速、清水哲さんと連絡を取ったんですが、この週は講演が続いていて、連日飛び回っているとのこと。
空いている日が、１０月２３日水曜日の１日だけでした。軌保さんもこの日は偶然予定が入っておらず、
パルコの書き下ろしが終わってから待ち合わせることになりました。
夕方６時前に、着いた時には、すでにパルコ前は黒山の人だかり。若い男女、カップルが受付を済ませ、
整理券を手に順番を待っています。最初は緊張の面持ち、心配そうに軌保さんの手元を覗き込んで
いた表情が、書き終わった色紙を見せられた途端に笑顔に変わります。
その瞬間は見ていて感動的な光景です。
お腹が空いている軌保さんを誘って、路上的旅人写真展開催中のからほり亭に行きました。
二道さんが腕を奮ったフランス料理でお腹が一杯になった僕たちは、折から降り出した雨の中を、
一路、清水哲さんの自宅へ向かいます。途中で乗った阪神高速が工事のため迂回させられ、
渋滞に巻き込まれ遅くなりましたが、なんとか１０時前に到着。
軌保さんお得意の書き下ろしも全員がしてもらいました。精神統一をしてから、前に座った人の
顔を見て、一気に書き上げる姿は、神が宿っているようでした。今月始めにペルーへ旅した帰りに
「神様の存在が腑に落ちた」という軌保さんは、謙虚にそして自信に満ちた表情で黙々と
身体を揺らしながら筆を進めていきます。書き上がった言葉を読んで納得。
なんで、初対面なのに自分の思っていることが分かるのか。自分が好きな言葉が分かるのか・・・。
一人の女性が「鳥肌が立つほど驚いた」と表現しました。清水哲さんも
「ありがとう ありがとう」と書かれた色紙を見て、最初の言葉が出てこないほどビックリしていました。
「実は、今日は、書いてもらわなくてもいいと思っていたんです。どうせ『いのち』とか『生きる』とか
書かれるんやろうと。そんな言葉はもう聞き飽きた。何度も書いてもらっていたんで、もういいやと。」
でも、軌保さんが書いた言葉は、想像していた答えとは全く違っていたのです。
これには、哲さんも僕も「ハッ」としました。路上詩人・軌保博光おそるべし・・・。
軌保博光さんが作ろうとしている映画は、『107+1 天国はつくるもの』という題名で、主人公が全国を
旅しながら感動を作っていくというストーリーです。沖縄にある美味しいピザ屋さんからスタートして、
物語は外国にまで飛ぶそうです。自分で見てきたものだけを脚色を交えず、真実として伝えたい。
そんな真剣な意気込みがビシビシと伝わってきました。大袈裟に言えば、「日本を変えたい」
「若者の意識をも変えたい」というビッグプロジェクトな映画です。その中で、清水哲さんが
どう関わり出てくるのか。アイディアを出し合い、ぶつけ合い、話しは弾み、
僕は二人の熱い思いを、ワクワクしながら聞いていました。
＜路上庵掲示板の書き込みから＞ ■つまづきながら 空堀路地夢 2002/10/24 (木) 01:35 今日、軌保博光さんと会いました。 心斎橋パルコの書き下ろしパフォーマンスのあと、からほり亭に来て下さり、 空堀路地夢を見てもらいました。 それから、清水哲さんの家に行き、いっぱいお話ししました。 僕が、初めて中崎町の路上でノリさんと会ったのは偶然ですが、 この日、３人で会えたのは「必然」だったのかも知れません。 いい映画を作ってほしいですね。アイディアが盛り上がったのは言うまでもありません。 今日、書いてもらった言葉です。  「路地夢がつまづく姿も一つのメッセージ」この言葉にグッときました。 これからも、つまづきながら前を見て歩いて行くだけです。 素敵な言葉をありがとうございました。 今日、２５日ｐｍ９：００から、北区中崎町「天人」で、 軌保博光さんとJUNさんのトークライブがあります。 お時間ある人は来て下さい。絶対お勧めです。  天人で行われたトークライブ 右がJUNさん |
この日に、二人が会えるようにセッティングしたのは僕です。これは計画したのですから
「必然」なことです。でも、同じように野球をやっていた二人が、今こうやって出逢い、
話しをするという姿は誰もが想像していなかったにしても、「偶然」でしょうか。
僕は、軌保さんの言葉を借りると、これは「必然」だったのだと思います。
僕と軌保さんの運命的な出逢いをきっかけに、二人が出逢い、意気投合したのであれば、
こんなにうれしいことはありません。
軌保さんの出逢いを通じて知り合った、天人のJUNさんが、６月の空堀路地夢に出て
下さったこともみな、「必然の出逢い」だったとすれば、「神様の存在」もまた「腑に落ちる」ことです。
いつかふたりのトークライブを大阪でやりたいと思っています。
実現するよう応援して下さい。
これからも、いっぱい石ころにつまづきながら、僕は路上を旅し続けます。
人の出逢いを楽しみながら、いっぱい、いっぱい思い出を紡いでいきます。
メッセージを発信し続けていきます。
みなさん、どうかもう暫く僕を見守ってくださいね。
軌保博光さんが哲さんに書いた言葉と写真をアップしています
軌保博光さんＨＰは
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