VOL．８２　みつ密会ライブ　永六輔さん・神戸トーク

　２００８．２．１　更新

路上的旅人　趙博さんを撮る　VOL．８２

２００７年夏の宵々山コンサート以来の更新です！

■■■　趙　博　　居酒屋みつ密会ライブ　２００８．１．１９　■■■

一昨年のお正月に新世界ツアーでご一緒した居酒屋みつのマスターのお店でライブがありました。
“密会”ライブという怪しげな響きに誘われ、半年ぶりの趙さんのライブでしたが、料理も美味しく
リクエスト曲大会と言うことで、聴きたかった曲ばかり歌ってもらえて楽しかったです。

この日はHALMA GENさんもいっしょ
カシオのキーボードとアコーディオンで盛り上げてくれました

　　

昨夏の京都・宵々山コンサートでもコンビを組んでいたふたり
息もピッタリというか“阿吽”（あうん）の呼吸　見ていて安心します
安心とは「癒す」「癒される」とは別次元の感覚です　お店の雰囲気もほっこりと
あえて表現するなら「満たされる」感じかな・・・

みつのマスターもイイ笑顔ですね　お客さんといっしょに楽しんでおられました

趙さんのライブに来るのは半年ぶりでしたが、そんなにブランクがあったと思えません
「懐かしい」とは違う、「いつもの場所に戻ってきた」感じかな

何回も撮った趙さんだから、時々、カメラアングルを工夫してみたくなります
壁に掛けられたベーシストの写真の額に映ったところを切り取りました
如何でしょう？

半年ぶりに趙さんのライブで撮った渾身の一枚です。ここ数年は、“歌うキネマ”で活躍ですが、
やはり彼の原点である“歌”には、ひとの心をゆさぶる大きな魂が宿っていると感じます。
世界で一番、趙さんを撮ったと自認するカメラマンが、ファインダー越に感動した瞬間の記録です。

歌だけではなく、ＭＣにも注目　過激な言葉と優しさが混在同居するところが魅力です

■ 人生幸朗的パギやん日記より転載　　＜この日の曲目＞

１Smile　２It's A Sin To Tell A Lie　３橋　４イムジン河　５生活の柄　６風物詩　７路地裏から　８おちこち　９ヘライデ　１０泣いてたまるか　１１ソウルからピョンヤンまで　１２越えてゆく　１３脱走兵　１４朝日のあたる家　１５死んだ男の残したものは　１６光のエチュード　
＜アンコール＞念仏ブギ

■■■　永六輔さんトーク　いのちはまるい　神戸　２００８．１．２７　■■■

坪谷令子個展『いのちはまるい』協賛の永六輔さん講演会、神戸中華会館「東亜ホール」にて

■ 路上的旅人フォトブログより

神戸で永六輔さんのお話しを聞く会がありました。
ギャラリー島田で坪谷令子さんの作品展があり、坪谷さんが挿絵を描いた作家・故灰谷健次郎さんを偲んでのお話しもある楽しいイベントでした。
http://www.gallery-shimada.com/schedule/exhibition/tsuboya_0801.html

趙さんが歌った「合わせ鏡」（神戸の震災後、亡くなった友を思い歌った曲）にジンと来て、癌で亡くなった灰谷さんの思い出をそれぞれが語り合うというトークは、永さんの軽妙な話術で笑いが起こり、湿っぽくならない楽しいトークになりました。終わってから永さんに写真をお願いすると、快く応じて下さいました。「カメラマンが人に写してもらうなんて珍しいね」と言われ、そう言えば自分が写真に撮られることは、あまりないので良い記念になりました。

　　　　

ゲスト　坪谷令子　島田誠　真喜志好一さん（左から）

この日はステッチが入った青いセーターに赤と黒のマフラーというお洒落な永さん

また「食事用の入れ歯」と「トーク用の入れ歯」を間違えてしてきたと言いながら
開演１５分前からサービストークを始めてくれました。「呂律が回らないから、それを
確認しながらのリハビリです」に、会場に詰めかけた１８０人のファンは大爆笑。
「この中で『掛かり付けの医者』を持っている人、手を挙げて」と問いかけ、「いない人は
そんなに悲観しなくてもいいんですよ。手を挙げた人はみな、どこか悪いんだから」。。。

「いい患者の１０箇条」
「自分と同じ病気の医者を捜せ」に納得。同じ病気を経験した医者が患者の身になって
診てくれる良い医者である。酒を呑む医者でなければ酒飲みの気持ちは分からない。う～んなるほど…
以下中略。そして最後に第１０条「良い患者は医者が『ご臨終です』と言ったら死んだふりをせよ」に大爆笑。
最愛の奥さんに続き、友・灰谷健次郎さんをを亡くした永さんだが、医者と患者の関係や生と死を巡る人生観を
こんなに楽しく・おかしく語ってくれる。ゲストの笑顔がこの日のトークがどれだけ楽しかったかを物語っている。

■ 趙さんＨＰ「黄土通信」人生幸朗的パギやん日記より転載

坪谷令子個展『いのちはまるい』協賛の永六輔講演会、神戸中華会館「東亜ホール」１８０人満席のお客様。永さんは西光万吉、住井すゑ、秋田実、渋谷天外、桂米朝、淀川長治、灰谷健次郎、様々なの出会いに触れながら「なぜ僕が今、神戸にいるのか」を語る。僕と坪谷さん、島田さん、そして真喜志好一親方は、その話が本当か嘘かを傍証しつつ、あっという間の９０分が過ぎた。「命は競い合うものではなく慈しみあうもの」灰谷さんの言葉が光った。

　　　

最後は趙さんのプクが加わり永さんの相撲甚句でシメでした

趙さんも楽しそうですね

　　　

終演後、来場者にサインをせがまれ記念撮影

路上的旅人も便乗し、ちゃっかり一緒に写してもらいました

最近、少し元気がないのではと心配された永さんでしたが、この日はお会いできて良かったです。
いつまでも、風刺を利かせた知的レベルの高い笑いを見せてほしいです。テレビが嫌いで珠に出るのは
筑紫哲也さんの番組か徹子の部屋だけのようですが、ラジオや地方の講演会で大活躍の永六輔さん。
「ゆめ・風・１０億円基金」の代表も小室等さんに譲り退かれましたが、これからもお元気で活躍されることを
祈っております。今日は本当に素敵な時間をありがとうございました。　２００８．１．２７　路上的旅人拝